教育者の多くは、当初CEFRの各レベルの広さを批判していました。6つのレベルには、それぞれ広範囲に渡るスキルと能力が含まれています。B1レベルに到達したばかりの学生が、すべてではないにしてもB2レベルのスキルのほとんどを習得した学生に追いつくにはかなり長い道のりですが、どちらの学生もB1レベルと定義されます。 実用的観点から見ると、教師は各6レベルをより細かなサブレベルに分けてレッスンや評価を行うことが求められます。
ヨーロッパ以外の国々では、様々な評価テストがすでに採用されています。こうした国々では、現在採用されている評価テストに合わないレベル枠に変更することへの価値は少ないと思われています。特に英語では、最も広く採用されている標準評価テストはCEFRに準じていません。
CEFRは、外国語をいかにうまく話せ理解しているかを示す方法です。同じような目的を持つ枠組みには、言語運用能力ガイドライン(ACTFL)やカナディアン言語ベンチマーク(CLB)、インターエージェンシー・ランゲージ・ラウンドテーブルスケール(ILR)などいくつかあります。CEFRは特定の言語テストとは提携してません。
CEFRはヨーロッパのスケールで、すべてのヨーロッパ言語に適用するように作られていますので、英語能力、ドイツ語能力やエストニア語能力(もしあれば)を示すために使うことができます。